9月23日〜25日、沖縄那覇市『もてなし琉会席ままや開業20周年記念イベント』にて、「琉球精進料理」を披露させて頂きました。おめでたい席に、重責を感じながら、地元の野菜を中心に、六品を調理しました。
「琉球精進」の再発見のいい機会を頂きました。これを弾みに、沖縄の長寿健康県の復活に向けて、「琉球精進」の普及が一助になるようにいたしたいと思います。
琉球王国において、禅寺が十ヶ寺創建され、禅仏教が広まりました。その中で、精進料理も浸透し、王家でももてなされていました。
文献にも、江戸期の宮廷料理のメニューに精進があります。彼らの健康に貢献していたのです。
昆布の多様や、豆腐類、乾燥麩、そして力ある島野菜を多く取り入れた献立はまさに、理想的でした。
沖縄と聞くと、とかく豚料理というイメージがありますが、実はその歴史、習慣は浅く、ごく最近です。
戦後の肉食やアメリカ的ジャンクフードによって、伝統ある健康食はことごとく破壊されました。実は、アグー豚=沖縄県産豚肉は、消費のごく僅かで、殆どの豚肉は輸入に頼っています。どう考えても食べ過ぎです。肉もたまには美味しいのですが、「脳で頂く食」と「体で頂く食」は違います。豚肉が麻薬化してしまうのです。至っては、健康障害になるまで食べ続けるのは如何なものでしょうか。
正確に、かつての琉球料理を見直し、日常的に実践しなければ、先は、暗いでしょう。沖縄の真の価値は、何処にあるか、真剣に取り組む時期に来ています。かつて王様が楽しまれた琉球精進は、その大きなきっかけとなるでしょう。定期的に「琉球精進の会」行います。