現代の我々の生活は、遠く山から離れすぎました。山の存在、山の意味、山の価値など山から学ぶ多くのことは我々には無知であります。今なぜ「山」なのでしょう? 確かに、毎日の生活の上で、一見不自由なく、食べ物、着る物、その他あらゆるものが、街に溢れています。しかしよく止まって、よく見渡すと、それらの殆どは、偽善の上に成り立っています。人間が生きる上で、最低限必要とされる食糧、衣類、住まいの源は一体どこから来るのでしょう。
東北の牡蠣養殖家が「山は海の恋人」と言って有名になりました。 実は全ての我々が生きる上で必要な源は山から生まれています。例えば、生きる上で重要な水は、単に飲料としてだけでなく田畑など大地に潤いを与えます。その水により動物も植物もバクテリアも生き延びます。日本は奇跡的な島国です。四季の移ろいとともに、あらゆる生き物が共存し、急峻な山に貯えられた清らかな水は至るところで、我々を生かします。この澄んだ水のおかげで、生命を維持し、あらゆる産業の発展へ導きました。 衣類においても、澄んだ水が染織技術を高めます。広葉樹林の中でも、とりわけ照葉樹林は、貴重です。多種多様な樹木は、それぞれの役目を担い、本来我々にはなくてはならない材となり、時には、柱に、擂り粉木に、そして食料に薬にさらに、衣類に、漆になり、生きる上でなくてはならない自然の恵みでした。 温暖な気候は、奇跡の森を育て、いろいろな恵みを春に秋に提供します。春の山菜、秋のキノコは有名です。この時期何も買わなくてもいい位、山は提供してくれます。
今この山が、かつての高度成長時の植林事業により壊滅的状況に追いやられ、日本中、 杉や檜の建築資材の為の森になりました。そして、それらは、安価な外材に屈して、放ったらかしの森となり、森を守る人は姿を消しました。それにより、共生をしていた熊や鹿や猪、猿などの動物たちの棲家も追いやられ、致し方なく里に下りては我々に害を及ぼすことになりました。果たして、これを獣害と呼べるのでしょうか?人災です。自業自得です。むしろ動物たちは被害者です。人間のおぞましい欲によって勝手に山を変質させたのです。さらに、山崩れなど自然災害の引き金をも生んでいるのです。全て人災です。人間が山を穢したのです。
山を敬い、感謝で接していたらこのようなことは起きなかったでしょう。 我々は山を無視し続けてきました。
自然の宝庫、生き物の共生の場、そして崇める対象としての山を今一度、学び知ることから我々の生き方を考えて見ませんか。我々の先祖は山を崇敬してきました。日本民族の魂の故郷が山にあると確信していたからでしょう。
山を知ることから、全てが学べる。山と触れることから身も心も洗われる。この清浄なる山に癒され、生きる喜びをともに共有しませんか。多くの宝、ヒントから、日常に、社会にフィードバックします。まずは、あなたの足でその一歩からです。
Mountain Dew Coms
この企画を継続的に行うために、その拠点となる場作りを計画し、そこを、生活の、仕事の中心、規範となる田舎主体の新しいライフスタイルを構築する。ネット社会の進化型。5:2から2:5の生活。 「ウイークデー5日都会、週末2日田舎」から「2日都会、5日田舎」の モデル化。逆転の発想、実践。この5日の田舎生活の意識の柱が、「山」 にあります。山中心主義は古代縄文人の文化の復活であり、そこから時代を下ることで先祖の叡智と共有しながら新たな歩みが始まるでしょう。 いずれ、山から田や畑にも拡大します。まさに、自給自足 自然(じねん)。
(旧)三華園:群馬県渋川市赤城町津久田266-7
(宿泊先が(旧)三華園に変更になりました。三華園はドナルドキーン氏の恩師である角田柳作先生の生家だそうです。現在、土間と囲炉裏を作られている最中です。)
第一回目:「麦の家」代表 山崎 隆先生
第一回目:平成27年7月17日(金曜日)〜20日(月曜日、海の日) 3泊4日
※17日は午後3時までに集合ください。
※参加者は、上記期間中に何日でも希望に応じて参加可能ですが、3泊4日の基本日程をお勧めします。
意識の高い方々
※子供向けの講座は今後特別な日を設定予定します
講習料一回3万円(税込)、 滞在費一泊5,000円( 税込、寝食込み)、飲み物は別途(持ち込み可)
下記内容を記入の上、メールにてお申し込みください。料金は当日頂戴します。
【申込先】Mountain Dew Coms事務局・入部ひろみ:f7bdacda72mjt@softbank.ne.jp
【申し込み記入内容】お名前/ご住所/連絡可能なEmail&電話番号/お仕事/参加予定日時/交通手段/参加動機/この講座をどこで知ったか
お申し込み締め切りは、7/7です。
【導師】 須藤征吾(山椒工房 鈴匠 email :suzugatake@yahoo.co.jp )
【事務局】 入部ひろみ(email : f7bdacda72mjt@softbank.ne.jp /tel:09040604599)
【発起人】 田菜箸(棚橋)俊夫 (精進料理人 / Zecoow Culinary Institute)
須藤征吾先生
精進料理人 田菜箸俊夫